オホーツク支部は17日に例会を開き、「金融機関は企業の”ココ”を見る」と題して、北見信用金庫業務部金融総合支援課の岡村勝英氏が講演しました。
岡村氏は金融機関の視点について、「根底には各企業の事業が継続していく可能性はどうなのか。損益計算書や貸借対照表はやろうと思えばいくらでも作り変えることが可能だ。金融機関は見た目の利益を重視するのではなく、事業を行なった結果、お金が回ったのか回っていないのかを重視している」とし、キャッシュフロー経営を実践しているかが一つのポイントであることを示唆しました。
さらに「大企業とちがい、中小企業の経営者は会社の最大株主でもある。企業経営に対して確かな理念やビジョンがあり、様々な助言に耳を傾けることができるかどうか。中小企業は社長の考え方が事業の方向性を如実にあらわす」と述べ、金融機関から見た望ましい経営者像について触れました。
最後に岡村氏は、「北見信用金庫は200年続く企業をつくりあげるために、資産査定、財務診断、事業計画策定支援、そして事業承継に関する個別相談など様々な経営支援を行なっている。地域に根ざした中小企業支援は地域に根ざした信用金庫の使命だ」と締めくくりました。