北昂輝学舎(佐藤博一代表)は5日に特別例会を開催しました。3月に福島県で行われた中小企業問題全国研究集会に参加し、石巻市や南三陸町、気仙沼市、仙台市も視察したサプテックの佐藤博一氏とはまほろの楢林克幸氏が「東北の被災地は今・・・」と題して報告しました。
被災した傷跡が残されたままの危険地域に立ち寄った佐藤氏は、「地元に住みたくても、住めない辛さを肌で感じた。地域の復興も人がいなければ進まない」と現地の状況を報告。さらに、企業の復興について触れ「津波に流された跡の野原に、立派な建物がぽつりと佇む異様な光景に出くわした。資本力のある大企業は、再建のスピードも早いが、中小企業は再開に踏み出せないのが現状だった」と述べました。
楢林氏は「報道では感じ取れない人々の苦労や、それを乗り越えた人の強さを感じ取ることができる。被災地に足を運ぶことでしか学べない社員教育がある。経営者として、一度社員を連れて行くことをお勧めする」と呼びかけました。
報告後は「あなたが考える真の復興とは」をテーマにグループ討論を行いました。参加者からは「普段通りの生活をし、経済活動を止めないことが復興支援になるのでは」「働く場所や住む場所があり、支援なく自力で経済活動が行えることが、真の復興だ」との意見もあり、白熱した議論が繰り広げられました。