オホーツク支部は20日に7月例会を開き、アーバンライフ建築総合研究所の中井二郎氏がなぜ経営指針が必要なのか問題提起しました。中井氏は現在、同友会旭川支部副支部長として活躍中です。
中井氏は、同友会で経営者とは、会社とは何かを学んだとし「7年前の全道重点方針の中の一つに、経営指針の成文化を推進する項目が掲げられた。その際に改めて同友会の書籍を通じて様々なことを気づかされた。労使見解の中には経営者の責任について書かれているが、これは非常に大きな命題だ。我々中小企業経営者は社員と共に学び、地域とともに歩む企業をつくりあげなければならない」と強調しました。
さらに同氏は自らの経営体験をもとに「会社が存続の危機を迎えたときに何故そう生ったのかを真剣に考えた。理念も方針も計画もなにもなく、何が良くて何が悪いのかの判断基準になるものがなにもなかったため、社員はそれぞれが自分の都合や思いつきで働いていた。おかしいと気づいたときにはもう遅く、社員は次々に辞めていった。会社がどんな状況でも、社員に責任はない。すべて経営者にある。明確に会社の方向性を示すためにも経営指針は必要なのだ」とし、経営指針に基づくアーバンライフ建築総合研究所の第二創業について語りました。
参加者は中井氏の問題提起を受け、グループ討論し学びを深めました。