オホーツク支部は23日に例会を開き、農業に資する未利用資源の活用について学びました。
はじめに、オホーツク管内の農畜産系バイオマスと水産系バイオマスの実態について報告したオホーツク総合振興局の奥山氏は「畜産系バイオマスの利用は、西紋地域は耕種農家が少なく、畜産農家の自己利用率が高い。特に興部町・雄武町・西興部村ではほぼ100%に近い。東紋地域においても同様だ。ただ、北見地域では耕種農家が多く、耕畜連携が行われているために自己利用率は高くない」と述べ、斜網地区においては大規模畑作農家が多く、堆肥の需要が大きいことについても触れました。
また、水産系バイオマスについては「ホタテの貝殻はボイル処理後に粉砕加工し、土壌改良剤などとして公共工事やホタテ漁場の低質改良のほか、カキの稚貝を付着させ、海中で養殖するための原盤としても利用され、宮城県などに送られている。また、近年では硬さなど品質面で優れているために、韓国や中国からのオファーが増え、輸出代理店を通じての輸出事業も行われている」と述べました。