同友会は「経営理念」「経営方針」「経営計画」が三位一体となった経営指針づくりを推進しています。10日に私の会社の経営指針づくりセミナーを開き、北見信用金庫の岡村勝英氏が講演しました。
岡村氏は「経営の基本的なあり方や目指す姿を示すものが経営理念だ。3年から10年後に企業が目指す姿と経営理念の具体化をするものが経営方針であり、この1年間で一体何をするのかを決めるのが経営計画だ」とし、理念、方針、戦略の3つがすべて必要であると語りました。
また、岡村氏は「確かに理念は重要だが、果たして実現可能性はあるのかが問題。理想ばかり追い求めるのではなく、自社の経営資源や強みなどをよく分析し、到達可能なレベルを目指す必要がある。さらに、経営陣や担当者だけではなく全社一丸となってつくり上げたものかどうかも、その後の経営に影響を与えるのではないか」とし、自社の現状をしっかりと把握する必要性を示唆しました。
最後にPDCAサイクルについて触れた岡村氏は、「計画の作りっぱなしややりっぱなしではなく、きちんとモニタリングと評価をし、その評価に基づく改善策を立案することが必要だ」と述べました。