オホーツク支部は決算書の見方の基礎知識を学ぶことを目的として、7月12日、19日の2回にわたり、伊東会計事務所の伊東隆志氏(オホーツク支部会員)監修のもとで数字に強くなるセミナーを開きました。
伊東氏は「決算の最大の目的はその事業年度における利益の計算にある。単純な利益の計算だけではなく、経費がどの程度発生し、そのうち人件費などの諸々の費用がどれくらいなのかを詳しく報告するものが損益計算書だ。また事業年度内の商売を通じて日々変化する財産の状態を報告するものが貸借対照表だ」と、その役割に触れました。
また、伊東氏は数字を見る際の重要なポイントの一つとして損益分岐点を挙げ、「損益分岐点というと非常に難しいイメージがあるが、これをしっかりとマスターすることが経営者にとって絶対に必要事項だ。固定費と粗利益率がわかれば損益分岐点がわかる。利益確保のためにはまず、粗利益を確保することと固定費を抑えることが重要になる」と述べ、そば屋の事例をもとにさまざまなケースを想定して、損益分岐点がどれくらい変化するのかをシュミレーションしました。