農業水産部会は27日、佐呂間町のトップファーム見学例会を開催しました。8200頭の牛と30名弱の従業員を束ねる井上登社長は、農場を継いで3代目。1994年に法人化。安定、安全な肉牛「サロマ牛」を販売しています。
自ら子牛の買い付けに足を運ぶ井上氏は「品質の良い肉は牛の健康が最も重要だ。子牛の食事は一頭ずつ管理し、健康にも気をくばる。これが食品の安心、安全につながる」と説明し、こだわり餌作りについて説明しました。
また、若い従業員が多いことについて触れ「私が子供の頃、農家にだけはなりたくなかった。しかし、牛と人と土地があれば仕事ができる酪農は、他の産業より恵まれていることも多いと感じる」と述べ、法人化により労働環境が安定したことなど、就農者が増えていることに笑顔を見せました。
最後に、農場HACCP取得に関して「本当に安心、安全な食品を目に見える形で消費者に届けたい。広大な北海道で育ったサロマ牛を多くの人にお届けできるきっかけになれば良い」と語りました。