6日、女性部たんぽぽの会は例会を開き、日本赤十字北海道看護大学准教授の尾山とし子氏が講演しました。
尾山氏は、昨年3月に未曾有の被害をもたらし、今でもその爪痕が残る東日本大震災について触れ、「震災直後の生活はまさに極限状態にあった。看護の立場として、被災者の気持ちをありのままに受け止め、しっかりと話を聞くことの重要性を再確認した。被災者は相当のストレスを感じており、いかにして彼らの心をケアするか考えなければならない」と述べ、東北の被災地で見た光景について語りました。
加えて氏は、「他の国や地域で災害が起こってもわが身には関係ないと思うのが常。災害が起こりうる可能性は”もしも”ではなく”いつも”ある。自然と共存する我々は、災害を生活の一部として考える必要があるのではないか」とし、「各社において災害時マニュアルを作ることもひとつの方法だ。マニュアル通りに動けるかどうかを一度検証する必要がある。非常時に備えて何が必要かを社員と一緒に考えることが大事だ」と強調しました。