前回に引き続き講師を務めた北見信用金庫の岡村氏は、前回の講義で触れた経営理念、経営方針、経営計画の3要素についておさらいをし、「自社にはどのような資産があるのかを正しく認識することが重要だ。ヒト、モノ、カネ、情報そして自社の長所と短所を素直に受け止めることができなければ、どんなに立派な計画を作っても実のある経営計画にはならない」と警鐘を鳴らしました。
さらに岡村氏は、「SWOT分析で顧客と競合相手に影響を与える外部要因(機会と脅威)と、競合に対する自社の強みと弱みを特定することが可能だ。分析を進めていくと、徹底した他社との差別化戦略をとるのか、または今ある資源と強みを活かした戦略をとるのか、自社がとるべき戦略の方向性を見出すことができる」とし、厳しい経営環境の中でこそ、企業経営に真正面から向きあう必要性があると強調しました。
その後参加者は、「機会」と「脅威」について討論しました。
]]> 岡村氏は「経営の基本的なあり方や目指す姿を示すものが経営理念だ。3年から10年後に企業が目指す姿と経営理念の具体化をするものが経営方針であり、この1年間で一体何をするのかを決めるのが経営計画だ」とし、理念、方針、戦略の3つがすべて必要であると語りました。
また、岡村氏は「確かに理念は重要だが、果たして実現可能性はあるのかが問題。理想ばかり追い求めるのではなく、自社の経営資源や強みなどをよく分析し、到達可能なレベルを目指す必要がある。さらに、経営陣や担当者だけではなく全社一丸となってつくり上げたものかどうかも、その後の経営に影響を与えるのではないか」とし、自社の現状をしっかりと把握する必要性を示唆しました。
最後にPDCAサイクルについて触れた岡村氏は、「計画の作りっぱなしややりっぱなしではなく、きちんとモニタリングと評価をし、その評価に基づく改善策を立案することが必要だ」と述べました。
話題提供したサプテックの佐藤さんは、携帯電話の部品の製造を業としてモックアップ(店頭見本)の製造から現在はパッケージ(製品が入る箱)の製造を行っています。製造の効率化を追求した結果、ベルトラインからセルライン(1人、または少数の作業者チームで製品の組み立て工程を完成または検査まで行う)へ転換して成功しています。ラインの転換により人材定着率も改善され、よい社風を築き上げています。また、13年ほど請負加工をしてきた同社は、新事業としてLED販売代理店、学習塾経営、広告代理店業など経営の多角化もすすめています。
事業多角化の経緯や取引先との関係について触れ、意見交換しました。
その後、「社員とどう向き合うか」について参加者で討論しました。
]]>その後、社員への業務指示の仕方や、経営指針を浸透させるためにどのように社員と向き合うかなどについて意見交換しました。
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只石氏は「当初は取引先はすべて私のお客様であり、スタッフさんは私のお客さまである取引先に迷惑をかけないことが当たり前だと考えていた。私は社員さんがやりがいを感じられる環境を与えていなかった。案の定社員さんもスタッフさんも辞めていった」とし、顧客満足ではなく自分満足の企業経営だったと回顧しました。
加えて氏は「経営指針道場を受講し、激論の中で様々な気づきをいただいた。企業経営していく上で社員さんもスタッフさんもかけがえのない存在であり、共存共栄していかなくては厳しい経営環境を乗り越えることはできない。私の使命は社員さんとスタッフさんの目となり、走路を誘導する伴走者であり続けることだと感じている」と述べ、現在では朝礼を実施するなど、コミュニケーションを積極的に図り、経営理念の浸透に向けての取り組みに触れました。
その後の討論では、「社員とのコミュニケーションを図るために実践していること」「朝礼の持つ意味は」「社員のモチベーションをあげるための方法は」「情報共有するには」などについて意見交換がされました。
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http://salto.in/
冒頭、市内で農機具製造を展開するサンヨー工業の新鞍さんが話題提供し、自社の略年史を用いて会社の歴史と時代背景について触れました。技術士として長年同社で仕事をしてきた新鞍さんはある日社長になりました。昨年同友会の経営指針道場で1年間、経営者と企業経営について学び、現在は若手社員と働きやすい企業づくりを目指して奮闘中です。
新鞍さんの話題提供ののち「経営者の仕事」について活発な意見交換がなされました。参加者からは「経営者は重要な意思決定をすることは勿論のこと、働く社員が気持ちよく働ける環境をつくりあげることも大事な仕事の一つではないか」との声も聞かれました。
ログCAFEは月1回ずつ開催します。
]]> 中井氏は、同友会で経営者とは、会社とは何かを学んだとし「7年前の全道重点方針の中の一つに、経営指針の成文化を推進する項目が掲げられた。その際に改めて同友会の書籍を通じて様々なことを気づかされた。労使見解の中には経営者の責任について書かれているが、これは非常に大きな命題だ。我々中小企業経営者は社員と共に学び、地域とともに歩む企業をつくりあげなければならない」と強調しました。
さらに同氏は自らの経営体験をもとに「会社が存続の危機を迎えたときに何故そう生ったのかを真剣に考えた。理念も方針も計画もなにもなく、何が良くて何が悪いのかの判断基準になるものがなにもなかったため、社員はそれぞれが自分の都合や思いつきで働いていた。おかしいと気づいたときにはもう遅く、社員は次々に辞めていった。会社がどんな状況でも、社員に責任はない。すべて経営者にある。明確に会社の方向性を示すためにも経営指針は必要なのだ」とし、経営指針に基づくアーバンライフ建築総合研究所の第二創業について語りました。
参加者は中井氏の問題提起を受け、グループ討論し学びを深めました。
]]>はじめに報告したSALTO(サルト)の只石氏は、北見市内で人材派遣業を営み、現在は旭川にも拠点を構えるなど、広範囲に事業展開しています。氏は、「SALTOは直訳すると飛躍になる。会社も社員も飛躍できるようにと願いを込めた社名だ。創業当初に作った企業理念はあったものの、ただ社内の壁に掲げただけのものだった。今回の経営指針道場での学びを通じてつくりあげた理念を、社員と一緒になって磨き続けたい」とし、理念をもとに更に高みを目指すことを強調しました。
また、急遽社長として企業経営に携わることになったサンヨー工業の新鞍氏は、「会社に携わり、技術者としては決して恥ずかしくない技量を身につけてきた自負があった。しかし、いざ経営者の立場になると何をしていいのか分からなかった。そんな中、経営指針道場を知り、自分に必要なのはこれだと確信し受講した。理念を作って終わりではなく、社員との間により良い信頼関係を構築し、誇れる会社をつくりあげたい」と語り、全社一丸での企業づくりへの意欲を述べました。
最後に報告した大協商事の中山氏は「昨年3月に取締役専務になり経営に携わるようになったが、経営者としての自分の甘さに気づいた8ヶ月間だった。委員の皆さんからも厳しい意見をいただきながらも諦めてはいけないと思い、受講してきた。様々な気づきを今後の企業経営に活かしていきたい」と述べ、今後の経営に対する想いをまとめました。
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